毎週の週案作成が大変…
ある中学校の先生から、週案をExcelで作成することについてご相談をいただきました。
オンラインでの対話を重ねながら、手作業を極限まで減らし、先生の理想を形にしたオーダーメイドの週案作成ツールを開発いたしました。
お客様が抱えていた課題(Before)
依頼者とのやり取りのなかで、週案作成に関して以下のような課題があることが判明しました。
シートが多い:
週ごとにシートが分かれていて管理が大変。
授業回数のカウント:
授業回数を手動でカウントするのが大きな負担。
変化への対応力不足:
年度の途中で時間割が変更になると、修正するのが困難。
課題解決へのアプローチと開発プロセス
依頼者の要望を一つひとつ形にするため、私は以下のプロセスで開発を進めました。
「試作品」で認識をすり合わせ
依頼者の不安を解消するため、初期段階から実際に動作する試作品を提供しました。言葉だけでは伝わりにくい複雑な機能も、実際に触っていただくことで完成後のイメージを明確に共有し、認識のズレなく開発を進めることができました。
現場のリアルな要望への柔軟な対応
開発途中でお客様から「年度の途中で時間割が年に数回変わる」という、学校現場ならではの重要なご要望が寄せられました。
これに対し、複数の時間割パターンを開始日と共に登録でき、指定した日付以降は自動で新しい時間割が週案に反映される仕組みを実装。将来的な変化にも耐えうる、長く使えるツールへと進化しました。
関数で実装できない処理はマクロ
特にご要望が強かったのが、「その日の授業が年間で何回目なのかを自動でカウントしたい」という機能でした。
同じ日に同じ教科が複数回ある場合など、通常のExcel関数だけでは実現が困難でした。そこで、ボタン一つで複雑な時数カウントを瞬時に実行する「マクロ」機能を追加でご提案・実装しました。これにより、最も手間のかかっていた時数管理業務の完全自動化が実現しました。
導入後の成果(After)
度重なる対話と修正を経て完成したツールは、お客様の業務を劇的に改善しました。
出力は1シートで:
1シートの出力フォーマットを用意し、日付を選択するとその週が表示されるようにしました。
授業回数カウントの自動化:
ボタンクリックで授業回数を自動カウント。手入力の手間がゼロに。
正確かつ簡単な時数管理:
複数の時間割にも対応可能にしました。
最終的に、お客様からは「理想の形になりました!!」「マクロ実装も満足しています」という、この上なく嬉しいお言葉をいただくことができました。
まとめ:「理想」を形にするお手伝いを
今回の事例のように、市販のソフトでは対応できない一人ひとりの業務に合わせたツール開発は、日々の業務効率を飛躍的に向上させます。
私は、依頼者との丁寧な対話を通じて、表面的な課題の奥にある「本当に解決したいこと」を共に探求し、技術でそれを形にすることを得意としています。
「こんなこと、できるかな?」という漠然としたアイデアでも構いません。まずは、あなたのお悩みをお聞かせください。